日本の空き家問題を解決？「空き家対策法」が施行
かねてから問題となっていた日本の空き家。平成25年住宅・土地統計調査によると、空家率は過去最高の13.5％となりました。
空き家の一部には適切に管理されていないものがあり、近隣の環境を劣化させ、各地で問題となっています。少子化・人口減少期に入った日本では、今後も空き家の増加が予測。そこで政府は、2014年11月に「空き家等対策の推進に関する特別措置法」（略称：空き家対策法）を衆参両院で可決、2015年5月26日より施行しました。
群馬県の空き家率は…なんと、全国9位！
群馬県の空き家率もまた、年々増加の一途を辿っています。総務省平成25年度土地統計調査によると、群馬県の空き家数は約15万戸。空き家率は16.6％でした。全国平均の約13.5％を超え、空き家率で全国9位という結果に。 群馬県内で最も空き家の数が多いのは高崎市。次いで前橋市、太田市、伊勢崎市と続きます。
＜群馬県の空き家数・空き家率の推移＞ ※群馬県企画部統計課「統計ぐんま」より抜粋
空き家率の大きい県ランキング
| 都道府県 | 空き家率 |
|---|---|
| 1 山梨県 | 22.0 |
| 2 長野県 | 19.8 |
| 3 和歌山県 | 18.1 |
| 4 高知県 | 17.8 |
| 5 徳島県 | 17.6 |
| 6 愛媛県 | 17.5 |
| 7 香川県 | 17.2 |
| 8 鹿児島県 | 17.0 |
| 9 群馬県 | 16.6 |
| 10 静岡県 | 16.3 |
※二次的住宅（別荘など）を含む空き家率
※群馬県企画部統計課「統計ぐんま」より抜粋
群馬県の空き家数ランキング
| エリア | 空き家数 |
|---|---|
| 1 高崎市 | 26,450 |
| 2 前橋市 | 24,980 |
| 3 太田市 | 15,510 |
| 4 伊勢崎市 | 12,220 |
| 5 桐生市 | 9,630 |
| 6 館林市 | 5,460 |
| 7 渋川市 | 5,010 |
| 8 安中市 | 4,600 |
| 9 みどり市 | 3,810 |
| 10 沼田市 | 3,750 |
※総務省統計局「平成25年住宅・土地統計調査」 より
「特定空き家」は固定資産税が6倍？
今後は、自治体による調査で以下のような空き家を「特定空き家」に指定します。その後、特定空き家の所有者には管理指導をしますが、この指導に従わない場合は、いままで更地の6分の1だった固定資産税の優遇措置が外されてしまいます。
「特定空き家」に認定される状態とは…
- 倒壊等著しく保安上の危険となるおそれのある状態
- 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
- 適切な管理が行なわれていないことにより著しく景観を損なっている状態
- その他、周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にある空家等